TWICE、二度目の契約更新交渉に揺れるK-POP界の注目

韓国の人気ガールズグループTWICEが、所属事務所JYPエンターテインメント(JYP)との二度目の専属契約更新を巡る協議の渦中にあり、K-POP界内外から大きな注目を集めています。デビューから9年が経過し、2022年に全員が再契約を果たして「魔の7年目のジンクス」を乗り越えたTWICEですが、現在の協議では一部メンバーの個人活動に関する報道が相次いでおり、その動向が今後のK-POPグループのあり方に新たな指針を示す可能性を秘めています。

2026年7月14日、韓国メディアはTWICEのツウィがJYPと再契約しない方向で合意したと報じました。しかし、JYP側は「TWICEは再契約の協議期間中であり、確定事項はない」と公式にコメントしています。これに先立ち、6月にはジョンヨンが実姉が所属する俳優事務所VAROエンターテインメントと面談したとの報道があり、ジヒョが一人企画会社設立を検討しているというニュースや、チェヨンも他事務所との接触が伝えられるなど、メンバー個々の去就に関する情報が飛び交っています。これらの報道で共通して言及されているのは、たとえ個人活動の所属先がJYP以外になったとしても、TWICEとしてのグループ活動は継続される見込みであるという点です。

「魔の7年目のジンクス」を乗り越えたTWICEの軌跡

K-POPアイドルグループの専属契約は、通常7年を最長期間とすることが多く、デビューから7年目を迎える際にグループの解散やメンバー脱退が相次ぐことから「魔の7年目のジンクス」と呼ばれてきました。TWICEは2015年にデビューし、2022年7月に最初の専属契約満了を迎えました。当時、ナヨンのソロデビューやミナ、ジョンヨンの活動休止といった状況もあり、ファンの間にはグループの行く末を案じる声も少なくありませんでした。

しかし、TWICEは9人全員がJYPと再契約を結ぶという異例の決断を下し、このジンクスを見事に打ち破りました。JYPは当時、メンバー全員との厚い信頼関係を基盤に、今後さらなる発展を確信して再契約に至ったと発表しています。この全員再契約は、TWICEがK-POP界における「長寿グループ」の象徴となり、その後のワールドツアーの成功など、グループとして更なる飛躍を遂げる原動力となりました。

「再々契約」が示すK-POP業界の変化

TWICEの現在の契約交渉は、2022年の全員再契約に続く「二度目の契約更新」、すなわち「再々契約」という新たなフェーズに入っています。多くのK-POPグループにとって一度の再契約も大きな壁である中、二度目の更新交渉に突入することは、グループの並外れた成功と持続的な人気を物語っています。しかし、今回の交渉では、かつてのような「完全体での単一事務所所属」という形態からの変化が示唆されています。

一部メンバーが個人活動のために別の事務所と契約しつつ、TWICEとしてのグループ活動はJYPで継続するという「分散型」の契約モデルは、近年K-POP界で注目を集めている傾向です。例えば、過去にはGOT7がメンバー全員がJYPを退所した後もグループ活動を継続したり、少女時代の一部メンバーが事務所を移籍してもグループとして存続したりする例が見られます。このような形態は、メンバー個々のキャリアパスの多様化を尊重しつつ、長年築き上げてきたグループのブランド価値を維持しようとする、成熟したK-POP業界の新たな戦略と言えるでしょう。個々人の専門性を追求しながら、グループとして団結する場も持ち続けることは、メンバーにとってもファンにとってもメリットの多い選択肢となる可能性があります。

JYPとTWICEの未来像:信頼と新たな可能性

JYPにとってTWICEは、長年にわたり事務所の「核心IP」として多大な貢献をしてきた存在です。2022年の再契約時、JYPは「JYPの地位確立に決定的な影響を及ぼしたTWICEと信頼を基に、今後、より発展する未来を確信し、再契約に合意した」と発表しています。この強固な信頼関係が、今回の「再々契約」交渉の基盤にあることは間違いありません。

しかし、メンバー個々人の成長とキャリアビジョンの変化は自然な流れであり、事務所としてはその多様なニーズに応える柔軟性が求められます。もし一部メンバーがJYP以外の事務所で個人活動を行うことになれば、JYPはTWICEのグループ活動におけるマネジメントに特化し、メンバーはより広範な活動領域を獲得できる可能性があります。これは、グループの寿命を延ばし、メンバーそれぞれの才能を最大限に開花させるための戦略的な選択とも解釈できます。TWICEはすでに北米や日本での大規模なワールドツアーを成功させ、K-POPガールズグループとして歴代最多の観客を動員するなど、輝かしい実績を積み重ねています。このグローバルな基盤は、グループ活動を継続する上での大きな強みとなるでしょう。

多様化するK-POPの契約モデルと長寿グループの未来

TWICEの今回の契約交渉は、K-POP業界における長寿グループの契約モデルが大きく変革期を迎えていることを示唆しています。かつてはメンバーの事務所移籍がグループの解散や脱退と直結すると見なされがちでしたが、現在は個人活動は別事務所、グループ活動は従来の枠組みで継続するという「ハイブリッド型」の契約が現実的な選択肢となりつつあります。これは、アーティストの権利意識の高まりや、グループのブランド価値を長期的に維持しようとする事務所側の戦略が背景にあります。

例えば、SEVENTEENは2021年に全員が早期再契約を結び、2026年4月には二度目の全員再契約を発表し、デビューから11年間メンバー脱退ゼロの完全体を維持するという稀有な成功事例を示しています。TWICEの状況はSEVENTEENとは対照的ですが、こちらもまた異なる形の「長寿グループのモデル」を提示する可能性があります。K-POP市場が世界規模で拡大し、アーティストの活動期間が長期化する中で、メンバーの多様な夢を尊重しつつ、グループとしての求心力を保つための最適なバランスが模索されているのです。TWICEがどのような決断を下すのか、その行方はK-POPの未来を占う上で重要な指標となるでしょう。

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